第7回:国語の解法の掟(文章読解問題の基本的な解法のルール・テクニック)

前回までの内容

バックナンバー

第1回 国語の答えの探し方その1(基本)

第2回 国語の答えの探し方その2(発展)

第3回 指示語の問題の解き方

第4回 接続語の問題の解き方

第5回 問いの文末に基づく分類とそれぞれの考え方・解き方

第6回 脱落文補充問題・空欄補充型問題の考え方・解き方

今回のテーマ ~ 記号選択問題の考え方・解き方(知識問題以外)

今回は、国語の文章読解問題における、記号選択式問題の考え方・解き方についてです。これについては、本当にいろんな方がウェブサイトや書籍においてお書きだと思うのですが、私は以下のように指導しています。

① 問いの条件をしっかり確認する。

→正しいもの・適切なもの・最もふさわしいものを選ぶのか、誤っているもの・適切でないもの・ふさわしくないものを選ぶのか。
 何個選ぶのか。1個なのか、2個なのか。あてはまるものすべてなのか。

② 本文の傍線部を確認して、国語の答えの探し方で「記述問題ならどう答えるか、どこが答えや手がかりになるか」を考える。

→私の指導経験上、いきなり選択肢を読むと、まんまと出題者のひっかけ、わなにかかってしまう生徒が多いです。小学生、低学年ほどひっかかる傾向が強いです。まずは、記述問題として考えてみる、ということです。私自身の指導法(解放の掟)にしたがって解いてくれるようになると「記述問題に強くなる」生徒が多いので、これを守ってくれるようになると記号選択問題でも正答率が上がりやすいです。

③ 選択肢の分析をする。②で目星をつけた答えと同じ選択肢があればそれを選ぶ。

④ ③までに答えが出せない場合、消去法を用いる。※③までに答えが出せても消去法で確認する方が良い。

→選択肢の消去法については、

ア) 選択肢のうち、全く同じ個所があれば、それは(  )や──で消しておく。
イ) 残った選択肢のうち、選択肢全体が「本文にないもの」「言い過ぎているもの」を間違いとする。
ウ) さらに残った選択肢のうち、誤りの部分を探す。できるだけ文節・単語単位で判断します。
※ 大昔から、「必ず・すべて・常に」などを用いた全部肯定・全部否定の部分や、「のみ・だけ・しか」などの限定的な部分は誤りが多いですよね。

以上なのですが、上記をすべて説明していると、難解な塾教材、参考書と大して変わらなくなるので、実際の指導現場では、②に重点を置いています。お子さんの状況によって、柔軟に修正していく力がプロ家庭教師の腕のひとつなのだと考えているのですが、えらそうに書きつつ、100%うまくいっているとまでは言い切れないのも事実です。ただやみくもに選択肢を読んで漠然と解くよりは絶対に正答率は上がっていますので、ぜひ参考にしてください。

今回は、これにて終わります。

国語専門プロ家庭教師KokuPro 管理人:けーすけ

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