中学受験生の国語の成績がなぜ上がりにくいのか?塾が明かさない真実を暴露します!-part1
中学受験生の国語の成績がなぜ上がりにくいのか?塾が明かさない真実を暴露します。-part1
上記のタイトルで、初めてYoutube動画をアップしました!
今更ですが、youtubeデビューしました。動画でも情報発信をしていこうと思いましてデビューしました(笑。
記念すべき第1回を『中学受験をする小学生の国語の成績がなぜ上がりにくいのか?塾が明かさない真実を暴露します。』というタイトルにしたのは、やはり、この問題は毎年生じているからですね。
私は、国語の受験対策の指導歴が20年を超えていますが、現在は国語教材作成に力を入れていますので、教材クリエイターという肩書も付け加えました。
では、さっそく本題です。
中学受験をする小学生の国語の成績がなぜ上がりにくいのか?
大手塾に何年か通わせたのに、国語の成績が上がらない!
むしろ、どんどん下がっている!
なんていうご相談は毎年のようにあります。
灘中学に○○名合格!
などと謳っている大手塾なのに、どうして?なぜ?といったものです。
答えはいくつか考えられますが、簡潔に述べますと、
大手塾ほど、No1戦略になっているからです。
No1戦略というのは、ご存知かもしれませんが、塾の経営手法のひとつで、地域のトップ校にいちばん合格者を出した!という実績で保護者の気をひき、人気を集めて生徒数を増やす、というものですね。
開成、麻布○○名!
灘○○名!
こういう宣伝広告自体を否定しませんし、そのトップ校に合格した方にとっては、すばらしい塾になっている可能性も高いです。
ですが、全体的に、テキストも模試もそのレベルに合わせて作られているのが通常です。
と、ここまでは、知っているよ!という方も多いかもしれませんし、国語特有の話ではなく、算数、理科にもあてはまる話です。
国語の場合、別の事情がいくつか挙げられます。
まず、指導法が従来型のままで、算数や理科に比べると研究が進んでいないのです。
長年、国語については「得意な子は勉強をしなくてもできる」「苦手だから勉強してるのに成績が上がらない」という現象が続いていました。
国語だけは従来、研究を深くしなくても、生徒たちが日常使っている言語ですから、もとから力があるケースも多く、算数、理科ができるお子さんが国語で足をひっぱられることも少なかったのです。
だから、問題とされにくかったのです。
最近は、お子さんたちがアニメ・動画・ゲーム世代になりました。すでに一部の親御さんたちさえ、アニメ・動画・ゲーム世代になっていますよね?
私の現場実感としまして、お子さんたちの聴く力や、映像から判断する力(視る力)、問題解決能力や論理的思考力が特段落ちているようには思いません。
単純に、活字を読む力の低下(特に縦書き)ですね。あとは、書く力が劇的に落ちていると思います。日常的にあった時間や、経験が減ってしまったことが一因であることは否めません。
顕著な事実として、漫画さえ読むのがキツイというお子さんも増えています。
こういうお子さんが増えている現象は、教育業界にいない大人の方、親御さんの想像以上なのです。
なのに、長年、国語の指導法があまり変わっていません。
次に、もうひとつ。指導法について、変わった部分をみますと、ここにも問題があります。
「大学受験レベルの国語の指導法を安易に取り入れていること」でしょう。
たとえば、説明文、論説文などの説明的文章(評論)の文章読解のうち、書いてある筆者の主張から論理的に思考して、自分で考えて答えさせるような問題があります。
これは、特に小学生にとって、出題形式として難易度が最も高いパターンです。
灘中などの最難関でも、大問ひとつにつき、1つ、2つくらいしか出ません。
にもかかわらず、こういう問題ばかりで構成されたテキストを扱っている大手塾もあります。
どことはいいませんが。
こんな指導をされたのでは、国語が苦手なお子さんにとっては、苦痛以外のなにものでもありません。
力がつくのであればまだしも、単純に書いてあることを答えるだけの問題すらできなくなっていく悲惨なケースも多々みてきました。
これはNo1戦略の弊害でもあり、また、国語が算数、理科と比べて教材や指導法の研究が進んでいないことの現れともいえます。
もうひとつ、今回は、最後にこの話です。
国語科の先生たちは、塾だけでなく、学校においても、「読書家」「文学好き」の方が多く、「本の楽しさや文学のすばらしさを教えたい」といった(正論といえば正論ですが)場合によっては時代錯誤で独善的ともいえる考えをもっておられる方が多いことも挙げられます。
大手塾の重鎮クラスの国語講師の中には、若い講師が解き方やテクニック的な内容を指導することに否定的な方もいました。
そういう方は名を馳せていても、果たして国語が苦手なお子さんの国語力(というより国語の得点力といいましょうか)を本当に上げておられるのか、私は甚だ疑問です。
あまり使いたくない言葉ですが「老害」といえるケースもあるかと思います。
現在では、私が長年取り組んできた「解き方やルールを重視して、まずはその習得から指導する」という手法については、相当浸透しつつあります。
そういう指導法を謳っている方がネット上でも散見されるようになりましたし、大学受験をする高校生あたりだと、何かしら情報を入手して、ある程度知っている人が割合的に増えたと感じます。
私自身、組織のしがらみがないからこそ言える真実をこれからもどんどん発信してまいりますので、子育てやお子さんの教育に活かしていただければ幸いです。
すべての方にとってWinWinとなる情報を発信していきたいと考えております。
今回のテーマについて、すべてを語り尽くせていませんので続編を掲載したいと思います。
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管理人けーすけ