「話」と「話し」…どっちが正しい!?

国語専門プロ家庭教師のコラム・エッセイその1です。記念すべき第1回です。

最近では、「おもしろい話をする」などと名詞で「話」(はなし)と書く場合において、テレビ、雑誌等のメディアでも「話し」と間違えている表記が大変増えました。「おもしろい話しをする」というのは間違いです…

が、これは、よくよく考えてみると興味深い「誤用」です。

名詞なら「話(はなし)」、動詞なら「話し」ますとか、「話し」てください、などが正しい表記ですが、これは携帯端末やPCの予測変換が招いた誤用であることはほぼまちがいないでしょう。

言語とは、たとえ間違えた使い方であっても、大勢の方が長年使用し続けると、いずれ認められるようになっていきますが、「おもしろい話しをする」という表記が正しいとされる日もいつかくるのかもしれません。

にしても、マスコミに入社するような高学歴の方々でも間違いに気づかないレベルになってしまっていることは残念というか、驚きです。

でも、私たちの世代は「ら」ぬき言葉を違和感なく使える世代でもありますから、きっと「ら」ぬき言葉が使われ始めた当時の国語講師や言語学者もこんな気持ちの悪い感情をもっていたのだろうなぁとしみじみ思います。

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