「そして」について(国語現代文の成績アップのために絶対読んでほしい2)

はじめに

令和元年5月5日です。元号が変わるタイミングで、ここまでお祭りモードになるとは、驚きました。少し想像と異なりました…

では、本題に…
大手予備校、進学塾、個別指導、個人教室、家庭教師などなど、国語を公教育以外で学べる場はいろいろあります。
自分にあっているか、お子さんに合っているか、心配であるときは、

国語の勉強時間を十分とり、講師・教師に言われたとおりに解いているのに成績があがっていない。

という基準でいかがでしょうか。少々、抽象的に過ぎますが、これに該当した場合、転塾、講師変更等を検討すべきかと思います。

接続詞問題が解けないケースについて

たとえば…

接続詞の基本問題でもほとんど正解できない生徒。

  • タイプ1 接続詞の働きをまったく覚えていない。
  • タイプ2 接続詞は一応覚えられているのによく間違う。

タイプ1について

タイプ1については、指導する側(塾、講師、教師サイド)が接続詞の重要性を軽く見すぎています。こんな基本を徹底させられない時点で成績を本気で上げる気があるのか、私としては疑問です。塾等の集団授業ならまだしも、個別指導や家庭教師をつけてこの状況だとしますと、明らかに指導者の力量不足です。

タイプ2について

タイプ2については、文意、文脈からの判断の訓練が不足しているか、苦手である状況で、これは指導する側だけが問題でない可能性があります。
ただ、このケースで「そして」という接続詞について不思議な現象がありました。今回のテーマはこれです。

「そして」を順接として指導することについて

「そして」を順接として指導する場合、注意が必要です。
そもそも「順接」の定義自体に問題があります。検索してみても明らかなのですが、

順接とは

① 二つの文または句の接続のしかたで、前件が後件の順当な原因・理由などになっているもの。

② 甲と乙の二つの文または句の接続のしかたで、甲と乙とが両立し得る意を示すもの。

というように大別して2通りの説明があります。

本来、中学受験の指導で使用される参考書、問題集、塾教材の大半が①の意味で説明されています。

そのせいか、②の意味で指導を受けた小学生は接続詞が苦手になっているケースが目立ちます。

順接は、①の意味で覚えるべきで、②の意味で覚えたいのであれば、①+②という形で覚えた方が良いです。

なぜ中学受験をする小学生が②にふりまわされることが増えているのか。

→某有名講師が、小学生向けの教材で、②の意味でしか説明していない教材を売り出した。

 その講師を師と仰ぐ国語講師が多いので、よく吟味せず、同じようにしか指導していない方がいる。

これが原因ではないか、と推測しています。

「そして」の意味のまとめ

私がおすすめする、「そして」の意味についてですが、まとめますと、

そして(接続詞)の意味

 ◎①添加・累加(つけくわえる)

 ○②並列・並立(ならべる)

 △③順接(前後が両立するという意味での順接)

上記の3つで正確におぼえることをおすすめしますが、たくさん覚えられないなら①のみ覚えてください。②③は実質的に同じなのでどちらかだけでも良いです。

以上となります。第2回はこれにて終わります。

国語専門プロ家庭教師KokuPro管理人

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